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2008年3月 2日 (日)

日本のヘルスケア・化学企業

日本のヘルスケア(医薬・医療機器・診断など)や化学の会社は、グローバル競争において、自動車やエレクトロニクスといった他の製造業と比べると、相対的に弱い立場にあります。

その理由としては、以下の3点が考えられます。

1.歴史的にスタートが遅かった

近代の医学・化学の技術のルーツの多くは、18-19世紀前半の欧州で生まれ、そこから米国に派生しました。欧州には19世紀に設立されて、今もグローバルに活躍している企業が数多くあります。日本は明治以降、欧米の先端医学・化学技術を導入して始まった企業が多いですが、未だに多くの技術領域で追いついたとは言えないようです。

2.長年の規制産業である

医薬・医療機器業界は、皆保険制度のもとで、比較的高い診療保険点数(薬価)がついて守られてきました。化学業界は、石油化学プラントが多額の投資を伴うこともあり、国家政策として旧通産省の指導下で、護送船団方式で守られてきました。そのため、グローバルでの競争力が弱くなってしまいました。

3.医療現場での臨床研究がしにくい

特にヘルスケア(医薬・医療機器など)では、先端医療を臨床現場で実際に使ってみることが、技術の進歩に不可欠ですが、日本では臨床治験が十分にできない(医師がチャレンジしにくい、仮にリスクを取ってもメリットが見えにくい)という制約条件があり、欧米に遅れをとっています。

ネガティブな面ばかりを挙げてしまいましたが、もちろん、日本発のすぐれた医薬・医療機器もたくさんありますし、化学でも、自動車やエレクトロニクス向けの機能材料においては日本は健闘しています。

グローバル競争で苦戦している日本のヘルスケア・化学企業を応援していきたいというのが、私の願いで、少しでもこのブログが参考になればと思っています。

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