化学企業の合併・分離
最近、ある機能性材料の市場を調べていたら、登場する企業(特にグローバル企業)の名前をほとんど知らないことに、改めて気づいた。
各社のホームページの歴史欄をよく読むと、ほとんどの場合、なじみのあるグローバル化学企業がオリジンであることが多いのだが、この15年くらいの企業合併、事業分離の流れの中で、多くの企業名が変わってしまったため、知らない社名が多いのである。
振り返れば、15年前の1993年頃の世界化学企業のトップ10にあった、ドイツのヘキスト、フランスのローヌプーラン、英国のICI、米国のモンサントなどは、大きく変容してしまった。
医薬業界の再編が引き金になった例が多いのではあるが、機能性材料やスペシャリティケミカルにおいても、事業毎に再編が起こったため、農薬・塗料・機能性樹脂・エンプラ・医薬中間体などの専業の会社が数多く生まれてきている。
一方、日本の化学企業は、そこまで「事業ごとの専業化」は進んでいない。今後、グローバル競争がますます激しくなる状況において、日本の化学企業の専業化は、どこまで進むのであろうか。
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