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2008年4月 5日 (土)

『勝間式 利益の方程式』

勝間和代さんの6冊目、最新刊です。

4月3日午後に神田の三省堂本店に行ったら、勝間本コーナーに平積みされてありました。一気に読みましたが、またベストセラー間違いなしでしょう。

『勝間式 利益の方程式』(東洋経済) 勝間和代

素人にも分かり易く「利益の取り方」について説明している本は、確かにご本人がこの中でも書いているように、「これまでにありそうで、無かったコンセプト」ですね。

私は経営コンサルの経験者なので、書かれている内容自体は、コンサルの収益性改善のケースワークでよく議論されることなので、すんなり読めました。

勝間さんの才能だと思うのは、これを一般の方向けに分かり易いフレームワークと事例で、説明しきっているところです。基本に忠実でありながら、新しいマーケティングの考え方を盛り込んで、独自性を出されています。ちょっとしたコンサル経験者であれば、似たようなことは理解しているはずですが、これまでにそれを一般向けの本として、これほど上手に表現できた人はいなかったということで、それが彼女のエライところです。

私は専門領域がヘルスケアや化学企業なので、収益性改善として接する事例が、化学企業の工場の生産性だったり、製薬企業のMRの営業活動の効率化だったりするため、携帯電話、本、レストランなどの消費財のコスト構造の考え方(特に顧客当たり獲得コスト)については、大切なポイントを再認識できました。

いずれにしてもこの本は、比較的若いビジネスパーソンで、これまでに利益や収益性について考えたことがなかった方への入門書として、お勧めです。

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