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2008年6月の1件の記事

2008年6月 6日 (金)

血糖自己測定穿刺具の使い回し

久しぶりになってしまいました。

最近、血糖自己測定器とセットで使用される穿刺具(ランセット)の病院・クリニック内での複数患者による使用(使い回し)による院内感染リスクが問題になっています。

【厚労省】ディスポ血糖測定器具の「使い回し」を実態調査へ

島根県の医療機関で、1回1人の使用に限っているディスポーザブルタイプの血糖測定器具を、複数の人に使い回したケースが相次いで発覚したことを受け、厚生労働省は27日、ディスポタイプの同器具の使用実態調査を全国の医療機関を対象に行うと発表した。6月末までに調査結果をまとめ、必要なら対策をとる。 ディスポ血糖器具の使い回しは、島根県益田市の診療所で3月末から約1カ月間に44人の患者に対し、針を交換せずに使用したことが4月30日に発覚。

 感染の恐れがあるため検査した結果、因果関係は不明だが、HCV抗体陽性2人、HBs抗原陽性1人、HBs抗体陽性13人に上ることが判明。その後、島根県の調べで、針は交換していたものの、ディスポタイプの使い回しが24日現在で46医療機関で行われていたことが分かった。奈良県からも1施設で同様のケースがあったことが報告されているという。

 これらの器具の添付文書には、「複数の患者に使用しないこと」と明記されている。厚労省医薬食品局は、海外での使い回しによる感染事故を受け、2006年3月には、「複数患者使用不可」のシールを器具に貼るよう指導し、島根県益田市のケースでも貼られていた。今回の発覚以前には、厚労省に使い回しが報告されたことはなかったという。

今回の調査の対象になっているのは、ほぼ全ての血糖自己測定器メーカーです。全メーカーが薬事法と異なる説明をしていたり、使用方法についての説明不足であることは有り得ないと思います。

つまり、厚生労働省としても、メーカーとしても、打つべき手はうっていたが、医療現場の医師・看護師の認識が甘かったということなのでしょう。本件で肝炎などの感染症に罹患した患者さんが少ないことを祈ります。

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